気になるあのこ

アイスティー

「え、、、結婚？」
「うん結婚するんだ」

久々の幼馴染との再会の一言はこれだった。
昨夜にかかってきた電話を取ったことでこの悲報いや朗報を聴くことになった。
話したいことがあるから喫茶店で会おうと。
もう彼女、梨香子は就職して東京に住んでいるから会うのは３年ぶりだ。
三年ぶりの彼女は大学生から社会人へと移り変わった姿になっていた。
俺のなかの梨香子とは程遠い姿に。

「いやあさ　もういい歳だしよかったなあって」

俺はアイスコーヒーを啜った。

「婚期も逃さなくてよかったなあ」

梨香子が頼んだアイスティーの氷を見つめながら　ぼんやりと話を聞いていた。

「ねえ準君？」

いきなり名前を呼ばれてビクっとなった。

「話きいてる～？　三年ぶりにあったのにー　いつからそうなっちゃたの」

別に　と俺は受け流してまたコーヒーを啜った。
梨香子は　そう　とだけ言ってアイスティーをかき混ぜた。















「相手の人って？」


少しの沈黙の後俺は重い口を開けた



「会社の先輩。優しくてあたしをいの一番に考えてくれる人」


「そっか　よかったな」


ありがとうと彼女は笑った。　


「ねえ準君覚えてる？　昔公園で言ったこと」

「公園？」



「そう　公園で」







「―――――梨香子大きくなったら準君と結婚する！―――- ]



「―――あんな梨香子　梨香子は大きくなったら俺なんかよりももっといい人に出会えるんだからそんなこと言うんじゃねえよ―――――」


　　「じゃあ準君みたいな優しい人と結婚する！」

　　　「ああ。　まその時までにおれが梨香子守ってやるよ」
















「それから準君に助けられてばっかだったね」


「ああ」

「今回本当にあの人と結婚してよかった　準君みたいに優しい人なんだから」


やめてくれ・・・