冷血男子



 陽菜は可愛いけど…。




 お前がしゅーくん言うな。





 とか思いながら、男の後ろに回った。




「なぁー、お前誰?」


「は? お前こそ誰だよ。邪魔すんなよ」

「俺? しゅーくん」



 邪魔なのはどっちか見たら分かるだろ。




 彼方の店で面倒を起こすわけにも行かねえし、早いとこ片づけねえとな。




「分かったら、どけよ」

「はぁ? なんで俺がどかなきゃ………って、お前もしかして…西野…しゅ、愁…?」





 急に震えだした男を見てやっぱこの辺りの地区はこういう反応だよなとか思う。




「わかったなら、どけ。オレに二度も同じこと言わすな」




 冷たい視線を送ると顔を真っ青にして走って行った。




 陽菜にこんな俺を見られるのも困るなー…。




 ビビられそうだ。