冷血男子




「寂しい!?」

「誰かと一緒の夜なんて本当に久しぶりで…もう少しだけ…」

「何、それ…面倒くさい。興味ない」





 そう言うと、嫌そうな顔をして家を出て行った彼。





 5000円だけ残して。






「うぅぅー…ケチ」



 もっとせまいマンションにすれば良かった。




 余計寂しさが募る。





 パパとママは会社の偉いさんで、海外を飛び回ってる。




 このマンションは就職祝いで、一応大家もやってる。






「…誰かあ……」




 ソファに置いてあったぬいぐるみを抱きしめて寝た。