「ん、ここ」 ドアを開けて中に入るといつもの匂いにいつもの雰囲気。 暖房が利いていて温かい。 「いらっしゃ…って、愁か。何、彼女?」 高校の時仲良かった奴の店。 喫茶店とは言えないけど、喫茶店らしい。 結構がっつり食わせてもくれる。 「ちげぇよ。俺の料理人」 「何よそれ―」 「ふーん、まぁ座ってて」 カウンターに腰を下ろした俺の横に自然と座る陽菜が可愛くて、未だに繋いだままの手を離すのが惜しい。