冷血男子




「陽菜のこと好きなんだよね?」

「…なんでお前に言わなきゃいけねぇの」






 話を持ち出して来たのは向こうで、俺は低い声で返す。






 いかにも爽やかって感じの奴だ。






 こんな男と陽菜が今まで一緒に過ごして来たなんて、考えると俺でも務まるのかと不安になる。





 そんなの誰が決めることでもないけど、決めるなら陽菜だろ?






「俺が送るから…君は帰ってもいいよ」

「…俺、陽菜と約束してるし」

「え?」

「6時に迎えに来るって約束」





 俺がそう言うと伏せてしまう奴は、きっとすげぇ陽菜のことが好きですげぇ大切なんだろう。