うす暗くなったころに、学校に戻ると警備員の人に声をかけられた。
「もう公開時間は終わったよ」
「あ、知ってます。人を待ってるんで」
「そうかい。それなら、ここは寒いし…警備室で待ってていいよ」
確かに冬が近いということもあり、この時間帯はかなり冷えた。
お言葉に甘えて、警備室まで案内してもらい、中に入った。
「「あ。」」
中にいた人物に思わず目を見開いた。
「えーっと…なる君だっけ」
「あ、そうだけど」
さっさと出て行ってしまった警備員さん。
俺は途轍もなく気まずい。
「陽菜…待ってんの?」
「うん、キミもだよね?」
向かいのソファに座って相手の顔をじっと見る。

