愁君はそういう人だ、って知ってるから接せるものの…。




 きっと他の人なら時間がかかるんだろう。





「今日は何時に終わんの?」

「んー…片付けは明日だし…6時くらいかな」

「そ、じゃあ…その辺で時間潰してるから終わるころに迎えに来る」




 ケーキをフォークで突き刺しながら言う。




 愁君のことだ、また何か考えがあるんだろう。



「うん、分かった!」



 そう返事すると微笑んで、私の頭をくしゃっと撫でる。



「あぁぁ!!セットしたのにー…」

「……天使のコスプレ?」

「うん…」




 じっと見られて何だか恥ずかしくなって下を向く。



「ん、似合ってる」