「陽菜ちゃん…あの人怖い……」

「うん、だから止めたんだけど…」





 不機嫌そうにテーブルに肘をついて私を顎で呼んでいる。






「ちょっと行ってくるね」





 2人に笑顔を向けて愁君のところに向かった。






 ちらっとなる君のほうを見ると、女の子たちに囲まれて恥ずかしそうに対応している。






 なる君は優しいから…。






「ハラ減ったー…」

「ん、分かったからちょっと待ってて」





 席から離れてケーキを3個とコーヒーを持ってもう一度愁君のところに行った。





「はい、どーぞ」

「サンキュ」