「愁君…」
「何」
「愁君っ」
「だから、何?」
何だか何も知らなかった彼の事を知れた気分ですごく嬉しかった。
「愁君!」
「…だから、なんだよ!」
「なんでもなーい♪」
「…しばくぞ、こら」
夕飯の準備をしながら、愁君のほうをみる。
「ねぇ」
「ん…」
「歳は?」
「は?……いくつでもいいじゃん。何か陽菜より年下だったら嫌だから言わない」
何それ、なんか可愛い。
そんな可愛いことも言ってるのに、顔はいつもと同じで無表情。
「ふふ」
「何笑ってんだよ」
「なんでもないよー。それより夕食出来たよ」
テーブルの上に魚の味噌煮を置いて、手招きをする。

