冷血男子



「あ、なる君ーおはよ」

「おはよう」




 俺には見せないような笑顔で、陽菜の濡れた髪をタオルで拭き取る。




 分かりやすいな。




「陽菜、飯ー…ハラ減った」




 俺が邪魔をすると睨んでくるのは、決定的な証拠。




「あ、うん。ちょっと待っててー」




 と、冷蔵庫からトマトジュースの缶を取り出して俺にパスした陽菜。




 さっきも飲んだけど…いいか。



「サンキュ」




 上手くキャッチしてソファに座った俺をまだ睨みつけているあいつ。