「ひ、陽菜いる?」 何かをごまかすように、俺の後ろにある廊下を覗く。 「陽菜なら風呂場にいる」 俺がそう言うと返事もせずに上がり込んできてリビングのソファに座った。 「え、何してんの?」 「陽菜を仕事場に送りに行くんだよ」 ふーん? 何でもいいけど、俺の朝ご飯の時間まで奪われたくない。 当たり前のように冷蔵庫を開けて水を飲んだ幼なじみ。 「ふぅ、さっぱりしたー」 なんて呑気な声がリビングに響く。 軽くシャワーも浴びたのか毛先だけ塗れている。