冷血男子




「お待たせ、しました」

「ん…」




 テーブルに案内し、椅子に座ってもらう。





 料理を見ると、それまで深くかぶっていたフードを取った彼。





 こんな顔してたんだ―――。





 すごい美少年。





 肌は白くて、柔らかそうな茶髪に薄いピンクの唇。



 吸い込まれそうな大きな目が料理を映す。






「何?」




 ふと、顔を上げた彼は不機嫌そうにこっちを見た。





「あ、いえ…おいしいですか?」

「うん」



 そう言うと黙々と食べる。




 あんなにあった量が全てなくなった。





 一皿残して。