だからと言って今日の俺は素じゃない。






 あそこまで悪魔じゃないし。







 普通に接することさえできなくなっている。







 『ヴァンパイア…?』






 本当に不安そうにそう言った陽菜の顔が何度も頭をよぎった。






 恐がらせたな。






 陽菜の家に着いて陽菜をベッドに寝かせた。





 完全に冷え切っている陽菜の体は中々暖まらないみたい。






 俺は迷いながらも陽菜の隣に寝っ転がった。







 俺らしくないよな。





 こんなチビ相手にドキドキして顔さえ見れないなんて。