冷血男子




 いるのはいいんだけど…一応他人であって…名前さえ知らないんだよ?





 急に現れて急に去って行く。






 謎過ぎて少し不安だ。






「ハラ減った、夕飯食わせて」

「それが目当てか…」

「今日、夕食食べる当てない」





 ちゃっかりソファに座って私の方をじっと見る。




「ダメ?」

「…い、いいけど…」




 そんな子犬みたいな顔されちゃ、断れない。





 確信犯だ、確信犯!!






「ハンバーグ」

「材料ないし…」

「買いに行こう」




 さっきまで座ってたはずなのに、いつの間にかドアの前に立って私を待っている。