私たちの横に止まったなる君の車からなる君が顔を出す。
「遅かったな。あ、陽菜の生徒?」
「そうだよ! 可愛いでしょー」
車から降りてきたなる君は、寒そうに腕を擦る。
「陽菜がいつもお世話になってます」
「いーえー。陽菜ちゃんの彼氏イケメーン」
「彼氏じゃないから! 幼馴染」
なる君が笑いながら答える。
「その年で幼馴染と仲いいんだ」
「家が近いのー」
「喜ばしいことで。あ、じゃああとは陽菜ちゃんのこと頼みます♪」
トンっと山下君に背中を押されて上手いことになる君の胸に納まった。
「君たちも駅までなら乗せて行こうか?」
「いいんですかぁ?」
「勿論。日ごろの感謝の気持ちを込めてね」

