名前も知らないあの陽菜の家にいた男が気になって気になって。







「寝れねぇ…」






 ベッドに入ってから4時間。






 明日はフリーですることはないからいいんだけど…。






「あぁ゛…関係くらい聞いとけばよかった!」






 …ん、と…俺はなんでそんなの知りたいんだ…?






 口に出してから気付いた。






 陽菜のことなんてどうでもいいし、ただの面倒くさい奴だって。






 今もそう思ってる。





「意味わかんねえよ、俺」