「お邪魔しまーす」
そんな私のセリフを無視して家の中に入って行く。
彼の家もここからそんなに遠い事もなく、よく行き来している。
「寝てろー」
「なる君も夕食食べてくでしょ? 作らなきゃ」
「俺が作るから! 頼むから寝てろよ…んな、体温高いくせになんで元気なわけ?」
「さぁ?」
ベッドに無理矢理入れられて、脇に体温計をぶっさした。
「痛いって」
「我慢、我慢」
「体温測るのに我慢する行程なんてない!」
若干息が切れ始めた私は急に黙りこむ。
―――ピピピッ
小さな音がして、またすぐになる君に体温計を出された。
「…は? え、なにこれ…外出していい体温じゃねぇよ!!」
「うるさい、頭に響く」
バッとこっちに体温が表示されているところを見せる。
「…39.5度? …大人しく寝てますね」
「……おう」

