冷血男子




 くそ、元気じゃねぇか。




 心配かけさせやがって。






 …あ、心配とかしてねぇのに。






「何度?」

「38.8℃」

「…めっちゃあるじゃん…寝てろ」





 もう一度女を横にさせて、冷蔵庫に奇跡的に一枚あった冷えピタを貼った。






「つめた…」

「寝てろって」

「…帰るの?」





 ほら、その寂しそうな顔やめろって。




「…ちっ、いてやるから早く寝ろ」





 名前しか知らない女の看病なんてなんで俺がしなきゃいけねぇんだよ。






「あ、私…林陽菜…23歳。あなたは?」

「個人情報」

「ふふ、そっか…じゃあ冷血君、ありがとうね」




 冷血君…?




 ネーミングセンスがないんだな。