昨日覚えたナンバーを入力して、部屋に入り女をベッドに寝かせる。






 人は風邪をひくとひと肌のぬくもりを求めると言うけど…昨日がそれ?






 昨日から体調悪かったってことかよ。







 何だかそれが悪いことしたなって思う。






「ん……あれ…ここ」

「目、覚めたか?」

「あれ…昨日の…」




 俺とあの男の会話を聞いてなかったようだ。





「熱測れ」




 そう言ってテーブルに置いてあった体温計を渡して測らせる。





 うわ、なんかこいつ動きの一つ一つが小動物みたい。






「うひゃ」

「…何」

「体温計冷たーい」

「黙って測れ」

「あなたも冷たーい」