*愁side*




 やっぱりあいつの顔が消えなくて。





 気になって、もう一度家に行ってみた。




 仕事だよぁ…。






 なんて思っていると、向こうから2人の人影が見えてきた。





 1人はやたらゴツい男。




 もう一人は昨日の女。





 女はダルそうに男に体を預けてる。





「…あの」



 男の方から俺に声をかけてきた。




「何」

「林先生のお知り合いですか?」




 林…?




 あー…こいつの名字か。




「はい、そうですけど」

「林先生、今日熱出しちゃって早退されたんですけど…」