冷血男子

 *陽菜side*




 また会おうと思えばいつでも会えるのに。





 なんとなーく、名残惜しくて。





 家に入るのが戸惑う。





 すると、柊君が優しい声で「陽菜」と呼ぶ。






 あなたにその声で名前を呼ばれるだけで、胸が締め付けられるように苦しいんだよ。






 きゅんってなるんだよ。





 そんなこと思ってもないような顔で振り向き、笑顔を見せる。




 「これ」と言って口元を押さえた愁君が差し出してきたのは、シンプルでかわいいネックレス。





「え…?」

「やるよ」




 恥ずかしいのか、口元は覆ったままで。




 こっちまで恥ずかしくなる。