「お名前はぁ…?」 「鳴海…だけど」 「お茶しませんかぁ」 「え…と……」 悪い、幼馴染。 俺は急いで陽菜を追いかけた。 「どこ行った…」 出口の方まで向かうと、さっきまで見ていた赤いコートに巻いた髪。 でも2人の男に話しかけられている。 こっちもか……。 やっぱ陽菜とは出かけずに家でゆったりと過ごした方が良かったかもなぁ。 「その子、返して」 陽菜の後ろから体を引き寄せる。 こっちは案外簡単に引き下がってくれた。