冷血男子



「ウザいから。マジで離せ」




 無理に引き剥がそうとすると、泣きだしそうな顔になる。





 ここで泣かれたら明らかに俺が悪いみたいじゃん。






 陽菜は行っちゃうし、焦ってる俺。





「離せってば…」

「きゃっ、腕掴まれちゃたぁ~」




 意味わかんねぇよ!!




「あれ、お前…」




 前から1人で歩いてきた男が俺に声をかけてきた。




「あ、陽菜の幼馴染…」

「何してんの」

「助けて、つか…代わって」

「え? え?」



 首をかけしげた幼馴染も整った顔だ。




 女たちはそっちにも飛びつく。






 組まれていた腕の力が一瞬揺らいだ隙に女から急いで離れた。





「あとは頼んだ!」

「え…」