冷血男子

 *陽菜side*




「うぅぅ――ん」




 目を開けると、あまり慣れない天井が見えた。






 あ、寝室じゃなくてリビングで寝ちゃったんだ。







「はっくしゅッ」





 朝からくしゃみ止まんないし、咳も止まんないし最悪だ。





「…熱、ある……?」




 もしやと思い、熱を測ってみると的中で38度。




 前から風邪っぽいと思ってたんだよなー…。





 でも今日は会議で休むわけにもいかず、マスクで通勤。




「あっれ、陽菜ちゃん風邪ー?」

「んー…」





 何人かに心配されて、なんとか一日を乗り切った。