行きたかった高校への、入学が決まった。
そして俺は今、その高校にいる。
入学式の日、俺は手軽な荷物だけを持ち、自分の部屋へと向かった。
大きな荷物はもともと仕送りしてあったため、今は携帯だの、財布だの。
普段持ち歩きそうな荷物だけだった。
入学式の前に、一目自分の部屋を見ておこうと寮に向かった。
寮の前に着くと、なにやらキョロキョロした女の子の姿が。
後ろ姿がすごい、真莉愛に似ている。
俺はその子に声をかけた。
「女子寮はあっちだよ」
そう言うとその子は顔を赤らめて笑顔が言った。
「えっ⁇あ、ありがとうございますっ…‼」
ードキッ…
んだ、今の。由奈がいるっていうのに、他の女子に対して…
でも、なんとなくその子の笑顔は由奈に似ていた。
入学式が終わり、教室に入ると、さっき寮の前にいた女の子の姿が。
「あのっ…」
「はい?」
「さっきはありがとうございましたっ」
「あぁ…どういたしまして」
俺はニコッと笑って言った、
それ以降俺は、その子と由奈を重ねて見るようになった。
気づけば目で追ってて、一緒にいたいと思うようにもなった。
初めて由奈を見た時と同じ感情が、その子に生まれた。


