「いってきます!」 乾ききってない長い髪も気にせず、私は玄関のドアを開けた 制服の胸ポケットに仕込んである年期の入った眼鏡をかけ、 首には髪を乾かす用のタオルを下げる そして漫画お決まりの食パンを食べながらの登校 「麻依!ちょっと待って!これ!このか・・・ 「無理!時間無い!」