「これは」

「ふふ、これはね、

裁縫が得意な山田さんが、

手作りしてくれたウエディングドレス。

そっちのブーケは、

花屋さんの園田さんから、

結婚祝いのプレゼント」


「・・・」


「そして私は、

いつも南と仲良くしてくれてる

美晴ちゃんに、お礼を込めて、

このすべてを着飾れるよう、

ヘアー・化粧・・・

スタイリストのプレゼント」

「・・南ちゃんママ」

・・・

感極まって泣き出した私を、

優しく抱きしめた。


「ほら、泣かないの。

集会場で、ダーリンがお待ちかね」

「え?」

「美晴ちゃんが行くまで、

孝明先生は何も知らないの。

だから、早く完成させて、

驚かせなくちゃ」