・・・

ここは確か。

南ちゃんちだよね?

ここに何の用だろう?

「さあさあ、中に入って?」

「は、はい」

・・・

言われるままに中に入った。

・・・

リビングに入った私は、

驚きのあまり、

その場に黙って立ち尽くした。

・・・

ハンガーに掛けられた

純白のウエディングドレス。

・・・

その横にある机の上には、

綺麗なブーケが置かれていた。

・・・

立ち尽くす私に、

後ろから肩をポンと叩く人物が。

・・・

振り返ると、

美容師の格好をした

南ちゃんのお母さんが微笑んでいた。