オレの質問に、

「違いますよ。

今日は、孝明先生の誕生日だとか」


「ええ・・

よく御存じですね?」


「ちょっと小耳に挟みまして。

おめでとうございます・・・

それですね、今日は、いつも頑張って

私たちの診察をしてくれる先生の為に、

誕生会を開きたく、

お迎えに上がりました」


「・・・え?」

・・・

突然の申し出に、

嬉しい反面、

今夜は美晴と二人で

お祝いしようと思ってたから、

少し困ってしまった。

・・・

それに気づいたのか、

言い出したその人が、

ニッコリ笑って、

「美晴さんも、誕生日なんでしょう?

もちろん、美晴さんも、

他の人たちが、迎えに行きましたよ」