「そ、そんなことできるの?」

「ここならでわかな?」

そう言って笑う孝明。


「お姉ちゃん、病気じゃないの?」

相変わらず心配そうに

訪ねる南ちゃん。


「元気だよ。

ゴメンね、心配かけて。

昨日の夜、ちょっと、お手伝いをして、

眠れてなかったから」


「お手伝い??」


「そう、園田さんちの赤ちゃん、

産まれたんだよ」


「本当?!」

嬉しそうな顔をした南ちゃん。

私も微笑んで頷いた。

「お産の手伝いで、寝てなくて、

今爆睡してるって言ったら、

ひまわりの人が、

それならしょうがないって言ってた」

・・・

私の横に座った孝明は、

突然、

私の手を握りしめた。