仕事が終わり、

診療所に立ち寄った私。

「お疲れ様、

今は患者さんいないみたいだね」

私の言葉に微笑んだ孝明は、

・・・

誰もいないのをいいことに、

私を抱き寄せた。

・・・

嬉しさと、恥ずかしさが

入り混じる。

「誰か来たら、どうするの?」

顔を赤くして言う私に、


「島中の人、公認のカップルなんだ。

恥ずかしがることないだろ?」

そう言った孝明は、

恥ずかしがる私に、

深い深いキスをする・・・

・・・

何とも言えない心地よさに、

ここが診療所だってことを、

忘れていた・・・


「お熱いですな」

入口の方から、

聞き慣れたおじいさんの声がした。