医大の時の友人。


川上 颯太。


今は親の病院で、外科医として、

働いている。

「どうした颯太。

こんなところまで来て?」

オレの質問に、

颯太は少し怒り顔。


「どうしたじゃないだろ?

お前みたいにいい腕の内科医が、

こんな島でくすぶっててどうする?」


「オレはこの島が好きだよ。

何の不満もない。

颯太、何をしに来た?」


「もちろん、

孝明を、オレの病院に、

ヘッドハンティングにきたんだよ」


「え?」


「ここじゃなく、

おれんとこの病院くらい大きなところで、

孝明の腕を使わないと、もったいない」

颯太の提案に、

ただただ驚いていた・・・