・・・

たくさんの島の人たちが、

私たちを迎えてくれた。

「おかえりー!!」

そう叫んだのは、

南ちゃんだった。

・・・

「ただいまー」

船の上から、大きな声を出す。

孝明も嬉しそうに、

皆に手を振っていた。

・・・

島に降り立ち、

海人も美海も、

たくさんの人たちに抱かれた。

『可愛い』

『小さい子は、大きくなるよ』

『子守りは任せなさい』

たくさんの言葉をもらった。

私はみんなに感謝の言葉を言った。

・・・

「みんなに愛されて、

本当に幸せ」

皆に囲まれて、

孝明が私に囁いた。

「そうだね」