「おめでとうございます。

1200gの女の子と、

1150gの男の子。

お母さんは一時、

危ない状態になりましたが、

危機を脱しました」


・・・


放心状態のオレの肩に、

先生が手を置いた。



「お父さん、

しっかりしてくださいよ。

一気に二人のお父さんになったんです。

お母さんも頑張った。

目が覚めたら、優しい言葉を、

かけてあげてください」



「・・・はい。

ありがとうございました」



オレは深々と頭を下げた。