「オレの心配はしなくていい。

こう見えて、

風邪一つひかない質だから」


そう言って微笑むオレ。

納得できない美晴。


「でも、ここまで何もしないと、

返って体によくないと思うんだけど」


「今はいいんだよ。

お嬢様になってたら。

双子が、無事に産まれたら、

こんな穏やかな時間なんてないぞ?」


「そうかもしれないけど・・」

「それより、

まだ5か月だって言うのに、

だいぶお腹が目立ってきたな?」

・・・

話をそらすために、

お腹に手を当て、

優しく撫でた。

・・・

すると、

美晴は幸せいっぱいの笑顔。

「二人もお腹の中に

入ってるんですもの。

最近は、お腹がグニュッと

動くの」