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家に着き、

孝明は往診した患者さんの

カルテ整理に向かった。

・・・

一人、ソファーの上で、

体操座りをする・・・

そうでもしないと、

落ち着かなくて・・・

・・・

亮に、

あんなことを言えた自分に

驚いてる。

怖くて、怖くてたまらなかった相手。

・・・

ちゃんと向き合えたのは、

孝明のおかげ。

・・・

孝明の手を握りしめていたら、

不安も緊張も、何もかも・・・

すべてを打ち消し、

落ち着いて話せた。

・・・

孝明は私の安定剤。

孝明がいれば、

私は強くなれる。