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美晴に、

結婚式だってあげてやりたい。

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心に残る結婚式を。

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色々考えてはいるが、

ここでするには、

限度がある。

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どうやったら、

美晴が喜んでくれるか。

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考えばかりが先行して、

思うようにいかなかった。

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「ただいま」

「おかえりなさい。

ご飯の準備しておくから、

先にお風呂に入ってくる?」

微笑んだ美晴はそう言って、

着替えとバスタオルを、

オレに手渡した。

「そうさせてもらうよ」