林 和は知ったかをかまし、そうかと納得した後にあたしを見た。
「さては、世間話してたなっ?」
「いやっ?笑」
「なんだよ〜嘘つかれた…」
『あたし何も言ってないわよ?』
「ふっ笑」
あたしが本当は喋れないと思っている林 和はそのまま作り話を続けた。
花は少し不機嫌になっていた
「おーい和っ!部活でねーの?」
少し喋った頃、林 和と同じ部活の人が呼びにきた。
その人に林 和は嫌そうな顔を浮かべながらついていった。
『あたしあの人好きになれないわ。』
風に吹かれ花はそういった。
あたしは反対だな、と静かに思った。

