風に揺れるたびに心地よく花たちはダンスをする。 そんなメルヘンな光景があたしには夢じゃなく想像じゃなく肉眼で見える。 …気がする。 「なにやってんの?笑」 と、急に後頭部らへんからイケメンボイスが聞こえた。 「んー?」 身体の向きをそのままに顔だけを空に向けて見た。 上から見下ろしていたのは有名な林 和という人間だった。 名前を覚えているのは中国人みたいだって思ったから。 「どうも。」 「よす。」 何故話しかけてきたんだ。こやつは。