外は風が吹いていて熱がある私にしたら気持ちいい。


あー、最初から走れば良かった…

なんてあくびをしながら走り続けていると。



声をかけられた

「あの!」

「ん?」


速度を落とし止まった。


ん?誰この人、知り合いじゃないし。

んー、私が忘れただけ?いやそうでないと願いたい…


「あの、俺知り合いじゃないっすよ。…一目惚れしっしたんで…話したいなって…」


ごにょごにょ喋る、その青年は私と同じでウィンブレを着て坊主だった。

でも顔は悪い方ではない。