揺れる 揺れる 揺れる


あんなに空まで近くなるのに


どうして空には届かないんだろう



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「なつみー何してんの?早く帰ろう!」

「ごめん、ちょっと探し物。先帰っててー。」

「えー?じゃあまた明日ねー。」


確か机の中に入れたはずなのに。
どこにいっちゃったんだろう。

「おかしいなぁー。」

教科書を右へ左へ動かす。
今日は体育も音楽もなかったから、
机に座り通しだった。
だから机の中身も多い。


昨日公園で拾った青いハンカチ。
それが私の探しているものだ。


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「流石に38点はやばいよなぁ。」

私、なつみは公園の遊具に座り込む。
期末テストが今日で終わった。
本来ならば真っ直ぐ家に帰り、コントローラーを握るところだが、そんな場合ではなかった。

「だって英語苦手だもんなぁ…。しかし我ながら38点って…。」

これでは手放しにテスト終了は喜べない。仕方なく、公園で遅い後悔をしているのだった。


10分ほどテストを見つめていたが、いくら見続けても赤で大きく書かれた38は変化しない。

「しゃあない、帰るか。」

この短時間の反省が次に活かされればいいのだが。
そう思いながら、出口へ向かった。

「あ。」