彼、今日も待ってる。 毎日毎日門のところで待ってる。 「ストーカーじゃん」 って親友の明美は言うけれど、ストーカーってわけでもないと思うの。 だって、ストーカーって、隠れてこそこそって感じでしょ? 彼、堂々とあそこで待ってるんだもん。 「それ、持ってやるから、よこせ」 「え、いいよ。悪いし、持って貰う義理なんてないから」 「いいから、俺が持ちたいんだよ。よこせ」 彼は強引に私の手から鞄を奪っていく。 こんなことが、毎日続いてる。 そうあの日から。