腐女子とその周りのノーマルな人達の話。

僕がいろいろ考えている内に、彼女のほうから話しかけて来た。
「ぼ、僕は成川町にあるアパートに住んでいるんだけど、実家は隣の県にあるよ。君はどこから来てるの?」
「私も成川町のアパートに独り暮らししているのよ。偶然ね。」
そう言って、彼女はフフっと笑った。
この子となら仲良くなれるのかもしれない、と思った僕は、彼女が読んでいる本が気になって、後ろから少し覗いてみた。
本の中身は…
「…BL小説?」
「!?」
彼女はすごく驚いて、そしてオロオロと言い訳を言い始めた。
「あっ、あのっ、こ、これは、その…」
「新刊だよね?R文庫の。」
「!?知ってらっしゃるのですか!?」
知ってるも何も、僕も昨日買いましたから。その本。
僕が腐女子であると悟った彼女は、自分がこの学校へ独り暮らししてまで来た理由を話し始めた。
その内容は、ほとんど僕と同じだった。