「今日から君たちの担任になる、藍川だ。
一年間よろしくな!」
その担任は、世間一般で言うイケメンと言う部類の人間だろう。
さっそく爽やかオーラを出して、女子生徒の視線を集めている。
ちなみに、わが校は私服校だ。
そのため、見た目が20台、下手したら10台に見え
てしまいそうなこの担任と廊下ですれ違っても、気づける自信は無い。
「よし!じゃあ、一人ずつ自己紹介をして貰おうかな!」
その言葉で、クラス内自己紹介が始まった。
基本的に人の話を聞かない僕だが、一応クラスの人の名前くらいは覚えておく必要があろう。
出席番号1番から順に始まり、18番の僕のところへ順番が回って来た。
僕は立ち上がって、自己紹介を始めた。