翌日、朝5時。
琴葉は部屋のドアを叩く音で目が覚めた。
「…んだよまたかよ」
琴葉はベッドから体を起こした。
「まだ5時とか、時間考えろよ」
しかしそこで言葉は恐ろしいことに気付く。
音がしているのは、自分の部屋のドア。
つまり自分の部屋のドアが叩かれている。
「嘘だろ…?」
琴葉は慌ててドアの前に立つ。
そしてゆっくり深呼吸して、
除き穴から外を見る。

「助けて!」

必死な形相の季がドアを叩いていた。


「お 前 か よ !!」


琴葉はイラッとしつつもドアを開ける。