琴葉は自分の部屋に戻ると、
パソコンを起動した。
そして掲示板サイトを開き、
キーボードの上で素早く指を滑らし、
新しくスレを立てた。
【俺の住むアパートがDQNだらけなんだが…】
このスレタイ(スレッドタイトル)で…。


★1:はと
聞いてくれ、
俺の住むアパートに
DQNがいる。
最初はただのDQNかと思ったが、
どうやらそれでは済まなそうだ。


琴葉はスレの最初にこう書き込んでから、
この日に起きたことをズラズラ書き込んでいった。
掲示板の住人たちは興味を示してくれ、
すぐに反応してくれた。


☆24:
T(季)氏と、
はと(琴葉のハンドルネーム)氏の
スペックは?


★30:はと
>>24

T。
猫目なイケメン。24歳。製造業。
ちなみに自分でイケメンを否定しない。
アパートのベランダは
隣どうし軽い板で
仕切られているだけだが、
俺の部屋のベランダまで
軽々来れたところを見ると
(どんな方法でベランダに
降臨したかは知らん)、
運動神経は悪くないと思われる。

はと。
俺と言いつつ、女。18歳。
ちなみに俺も製造業。
外に出る以外基本眼鏡で、ブタ。
運動もダメ。

このくらいで良いか?


☆34:
>>30 サンクス


☆35:
貞子がどんな展開を繰り広げるのか(・∀・)


☆36:
>>35 w k t k


★36:はと
おいやめろ、俺は平和に過ごしたい。
俺を巻き込まないでほしい


☆41:
動きがあったらはとよ、報告頼む。


★43:はと
>>41 ないことを祈りたいが、了解した。



そして琴葉はパソコンを閉じた。