再びローテーブルを挟み、
琴葉と季、向かいに貞子が座った。
ちなみに加代はどこかへ消えた。
「…で、何の用でしょう…?」
「あたしの雪村くん」
「は?」
「あたしと雪村くんは結ばれる運命なんだよ」
「いや意味分かんないす」
「恥ずかしがってるのね」
「ないです!そもそもあんたの名前知らないし!」
「照れちゃって…あたしは亜夢よ、忘れちゃったの?」
「いやだから知らないし!」
琴葉は話を聞きながら頭を押さえた。
ダメだコイツ会話になってない…。
「あんた前のマンションにもいたよな?」
「偶然よね。運命感じるわ」
「しかも俺が休みの日は絶対ドア叩くよな!」
「だって雪村くん休みなのにデート誘ってくれないんだもん」
「だから俺がいつあんたと関係を持った!?」
「照れちゃって、可愛い」
琴葉は苦笑いすらできなかった。