原石のシンデレラ~孤独なお姫様~

「……お嬢様、着替えは終わりましたか」


「━━は、はい」



━━ガチャ、

「お嬢様、顔が赤いですよ、大丈夫ですか」


そう言って、御門さんが私の顔に近づき、おでこに手のひらをつけた。


━━━か、顔が近いッッ…///


更に熱が上昇する。


「……少し熱いですね。━夕食後に、お薬お持ちいたしますね。━━さて、ケーキと紅茶を持ってきますから。ごゆっくり、おくつろぎ下さい」


えぇ、サエキくんと2人っきりになったら、━━━━まずい。


私は、慌てて御門さんの後ろを追っかけたが、勢い良い転んだ瞬間に、後ろから抱きつくような格好になってしまった。


「……キャッ…、ごめんなさい」


「━━お嬢様、大丈夫ですか」


「……えぇ、…私も手伝います」


「……ありがとうございます、優しいんですね」