原石のシンデレラ~孤独なお姫様~

「……私が屋敷の掃除を頼む時に、住み込みでお願いしたんだがね、」



【私には、中学生の娘が1人おります。…夫が亡くなって寂しい思いをしているのに、私が住み込みしては、あの子は独りぼっちです、……もうあんな可哀想な思いはさせたくありません。━━唯王さん、私は住み込みは出来ません。……それが無理でしたら、他の方を当たって下さい】



「……君のお母様は、娘を1番に考えて下さってたのだよ。━━━それで私は、お母様に家政婦をお願いしたんだよ、━━━今の君を見てると、桜さんが目の前にいるようだよ」



「……お母さん………」



「……君は、本当に愛されてたんだね」