原石のシンデレラ~孤独なお姫様~

……拒否するもなにも、私は唯王家へ行くことに決めたじゃないか。


━━御坂さんにも、迷惑かけたくない。



それに目の前にいる人は、財閥の社長。
凄い権力の持ち主で、数々の店やマンション、アパートを所有している。


きっと鶴の一声で、何でも出来ちゃうんだ。


……この条件を素直に飲めば、私は裕福な生活を送れる。


御坂さんとも。


でも、御坂さんと私が恋仲だって知られたら大変だ。━━これは私だけの秘密



「……わかりました、」


「条件を呑んでくれるかね、」


「……ただ、私からも条件があります。
私のプライバシー、プライベートを邪魔しないで下さい。━━━唯王さんなら、調べるのは容易いことでしょうから。………もし、それが守れないなら、この条件は破棄します。……後継者にもなりませんから」



━━━━こういうことは、ハッキリしとかないと。



「……あっはっはっは。君は本当に魅力的な女性だね、気に入ったよ。私に強気な発言する人は居なかった…いや、君のお母様も同じだったよ」


「お母さんが?」